27 気楽流柔術の「氣」

柔術の「氣」について説明します。ここで云う「氣」は宇宙の気と自分の気の両方を含みます。

日本の武道は「氣」が全ての根源で、最初に武道で「氣」を使ったのは鞍馬流の鬼一法眼で源義経に武道を教えたで人です。鬼一法眼は「氣」を和氣と云い和は足し算の和で、平和の和とは一寸違います。

戦国時代から江戸時代初期を生きた宮本武蔵は「氣」を戦氣と云いその意味を「寒流月を帯びて澄むこと鏡の如し」と表現しています。

大正時代から昭和時代には、中村天風が霊氣と云い、大東流の武田惣角や合気道の植芝盛平が合気と云っています。

気楽流の「氣」は日本の武道の根源としての「氣」を用いる武術という意味と気を楽に楽しく気楽にという意味を持ちます。

このことから気楽流は戦国時代でも平和な時代でも通用し、特に今の平和な時代に必要な流派ではないでしょうか。