16 16本目

2本目の技と同じ技ですが、2本目では当身を左手で行い相手の右腕に技をかけましたが、この技は当身を右手で行い相手の左腕に技をかけます。

相手が膝の上に置いた手を上から両手とも軽く握り、相手の意識を手に向けます。相手の意識が手に向いたところで、右手で相手の喉に向けて当身を入れます。

相手の膝の上で手を握っているところから最短距離で真っすぐ下から喉に向かって力を抜いてスーと相手をのけ反らすように当身を入れます。

相手の右手を上から握っている左手で相手の右手の親指以外の4本の指をまとめて握り、内回りに回転させながら顔の前まで持ち上げ、右手で相手の右肘を下から持ち同時に左手を回して相手の手首を掴み、右手を回して持ち替え相手の右肘を起こし両手で相手の腕を縦に円を描くように上向きに回転させ畳みます。

2本目の技では、右手で相手の手首を掴む時に工夫が必要でしたが、この技では利き手の右手で相手の肘を起こすので、直接左手で相手の手首を掴み右手で肘を起こすことで簡単に相手を倒すことができます。

相手の肘をしっかり畳みながら歩くように足を進めると、相手の体は腕が畳まれた状態で後ろに倒れます。

右膝を相手の肋骨の上に当て動けないようしてから、相手の肘を右手で下に押し付け、左手で相手の手首を左にゆっくり引っ張ります。

利き手の右手を使って相手の左肘を起こすので、2本目のように当身を左手で行い相手の右腕に技をかける場合と比べ、簡単に技をかけることができます。